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【虚偽情報拡散事件】進捗について
2019.12.30
1 Twitter
第一次発信者情報開示仮処分命令申立手続を終え、第二次の仮処分命令申立準備を進めるとともに、より確実に発信者を特定するために、発信者情報開示請求訴訟の手続を進めています。なお、訴訟については送達のために数ヶ月の期間を要する関係もあり、第1回期日が令和2年の夏前後になる見込みです。したがって、同訴訟手続による発信者の特定までにはこれからさらに1年程度の期間を要する見込みです。さらに、平行して刑事告訴手続にも着手しています。
2 Instagram
Twitterとほぼ同じ状況です。
3 匿名掲示板
IP等の開示を終え、消去禁止の手続も済みましたので、今後、経由プロバイダに対し開示訴訟を提起する予定です。
4 動画投稿サイト
情報提供の多かった動画について発信者特定の手続を進めていますが、一部については発信者特定済みです。その他については特定のための手続中ですが、現時点で不可能であることが確定しているものはありません。なお、開示訴訟となった場合、結果が得られるまでに半年以上を要すると思われます。
5 トレンドブログについて
任意の交渉による案件が多いですが、交渉では解決困難なプロバイダに対し、発信者情報開示請求訴訟を提起する予定です。なお、女性被害者が詐欺師であるかのような虚偽の情報を公表したブログについては、サーバーを管理するアズポケット株式会社に対し、発信者情報開示請求訴訟を提起しました(大阪地方裁判所 令和元年(ワ)第11522号 発信者情報開示請求事件)。第1回口頭弁論期日は令和2年2月4日13時15分です。
6 損害賠償請求訴訟
現在訴訟提起をしているのは報道がされた1件のみです。但し、この件は発信者情報開示の手続を要さなかったので他と比べて早期に訴訟提起をすることができたものであり、そもそも本件に着手した当初はこの時期に発信者に対して損害賠償請求訴訟を提起しているとは予想していませんでした。そのため、今後は本来予定していた時期に提起する損害賠償請求訴訟が増加する見通しですが、その時期は令和2年の夏以降になる見込みです。
7 和解について
当初の予定より大幅に遅れていますが、謝罪をいただいた方については今後全員についてメールで和解案を提示する予定です。なお、積極的に和解を希望する方については、都度和解に応じることとしています。
以上